姉妹で親からの愛情が偏っていたことを忘れたい【相談例】

妹ばかりが可愛がられていて、

長女の私は居心地が悪くて…。

 

思い出すたびに胸が苦しいので

忘れたいのですがどうすればいいですか?

 

こんなお悩みをいただきました。

 

同じような相談をよくいただきますが、

大事なコトはたった1つ。

 

記憶は変えられないし消せないけれど、

記憶に対する「感情」は変えられるということ。

 

もちろん、どんな辛さがあって、

どんな本音を抑え続けいたのか。

 

感情に寄り添って癒すプロセスは必須です。

 

ただ、その後が大事なんですよね。

いくら癒されても、話を聴いてもらっても、

忘れたい記憶が頭から離れないから

同じ苦しみを味わい続けてしまう。

 

だからこそ、

記憶を消してください、

と私のところへ来てくださる方が多いのです。

 

今回は癒しのカウンセリングは終えたことを

前提として、

忘れたい記憶との向き合い方をお伝えします。

 

事実は変わらないが感情は変わる

起こってしまった事実を消せない以上、

記憶も消すことはできません。

 

でも、その記憶に持ち続けている感情は

意識的に変えることができるのです。

 

その方法は簡単。

 

頭の上あたりにスクリーンを思い浮かべます。

イメージが難しい人は

テレビの前に行き、画面を見つめます。

 

※壁などに映し出すイメージでもオッケー。

 

そして妹ばかりかわいがられて

悔しい(悲しい)思いをした場面を

そのまま再生します。

 

このとき、あまりにも苦しいときは

頭の中で考えるのをやめて

壁に映し出すなど「外」に出すことに

力をいれてください。

 

ひとしきり再生されたら、

最初まで巻き戻します。

 

ここからが重要です。

 

今までの嫌な感情のシーンを、

「こうなりたかった。」

という理想のシーンに書き換えていきます。

 

一回ではうまくいかなくて当然です。

今まで悔しい思いをした回数だけ

上書き保存できるまで

日々繰り返していくのです。

 

潜在意識の性質を利用している

「こんなことに意味があるの?」

と思われてしまいそうですが、

これは潜在意識(無意識)の

ある性質を利用しています。

 

その性質が、

潜在意識は現在・過去の区別がつかない

というもの。

 

過去の出来事でも、今のことのように

胸が苦しくなるのはこのためです。

 

これを逆手にとって、

現在起こったこととして、

それも理想的なシナリオで再生することで

自然と沸き上がる

悪感情を減らすことができます。

 

偽の心が強化されている

嘘をついているわけじゃないとしても、

その時の印象にそぐうように、

何度も記憶は修正されています。

 

これを心理学では「偽の心」といいます。

 

100%確実だと思っている記憶でも、

実は事実と違うことがあるのです。

 

何度も悪感情を思い浮かべるたびに、

当時感じた嫌な気持ちよりも

どんどん大きくなっているのです。

 

それも無意識に。

 

たとえば、実は親には別の意図が

あったかもしれません。

 

でも、今のあなたには遠い記憶過ぎて

はかり知ることも理由を聞くこともできません。

 

そのうえ、何度も思いかえしながら

自分の悪感情が「正しい」という

根拠を何度も上書きして

記憶はどんどん変形しています。

 

これを意識して書き換えていくと、

また新しい記憶に変わり、

嫌な印象がわかなくなるのです。

 

ただし、たとえば10回嫌な記憶を思い出したなら、

最初の体験と併せて11回、

あなたは体験したことと同じです。

 

現実と過去の区別がつかないからですね。

 

この状態で記憶を12回書き換えていくと、

ようやく嫌な感情が書き換えられて

出来事が思い浮かぶこと自体が減りますし、

浮かんでも嫌な感情が湧きづらくなります。

 

カウンセリングの目的は対応力をつけること

カウンセリングの目的は

傾聴や共感だけと思われがちですが

それは「癒し」の部分にすぎません。

 

最終的な目的は

現実社会に自力で対応できるようになることです。

 

今回のスクリーンの書き換えも、

対処療法のひとつで、

根本的な解決というよりは応急措置。

 

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