香り(嗅覚)と感情は、
身体の中でダイレクトに繋がっています。
たとえばパン屋さんの
においに気づいたとたん、
突然パンが食べたくなるアレです。
実は感情にダイレクトに繋がるのは、
五感のなかでも嗅覚だけ。
とくに良い記憶と結びついた香りは、
一気に気分を変えてくれるので、
アロマテラピーなどで使われています。
人の感情と行動は、
身体の外の刺激を五感で受け取って、
イメージしたり考えたりしながら
無意識で決まっています。
自分で決めているように見えて、
じつは無意識に
過去のパターン、気持ちをひっくるめて
同じような行動をしたい気分にさせられているのです。
アダルトチルドレンや愛着障がいの場合、
この行動パターンが0歳~8歳ぐらいまでの、
親の愛情を失わないための行動になります。
たとえば極端な完璧主義、過度な気遣い・自虐ネタ。
極度の不安、緊張や批判への恐れ。
大人になっても同じことをするために
社会では不適応を起こして苦しむのです。
ということは、五感を変えて、
感情を根本から変えてはどうか。
そこでカウンセリング後のアドバイスで、
落ち込んだ時に五感を変えるように
お願いしています。
窓の外を見るだけで視覚は変わり、
窓を開ければ聴覚、嗅覚、
風があれば触覚も変わります。
そのときに一番強力なのが「嗅覚」。
ほかの感覚は、寄り道をしながら
感情や本能の場所(大脳辺縁系といいます)に届くのです。
たとえば、楽しい風景を見ているのに、
失敗体験を思い出すことってありません?
「なんで今コレを思い出すの!」
「テンション下がるな~もう!」
てなこと、ありますよね(;^_^A
嗅覚は一気に感情を変えるので、
他の余計な感情が湧きにくいのです。
自分が好きな香りさえ見つければ、
リラックスしたりウキウキしたり、
感情を一気に変えることもできる。
アロマテラピーは、
この効果を狙っているんですね。
ただし、イヤな思い出が
くっついている香りは逆効果。
僕の場合ミント系が好きなのですが、
受験生時代の眠気覚ましに使っていたので
一気にその思い出がよみがえります。
逆に森のヒノキの香りでは
趣味の登山を思い出し、
一人でいられる解放感、リラックス効果が高いです。
涼しい季節には、
お香を使って香りを楽しむのもいいですね。
ニトリなどで売っている、
火を使わない香りスティックも良さそうです。
ディヒューザーなどでミストにして
直接吸い込むのなら、
天然のオイルが良いですが、
ちょっとティッシュにしみこませる程度なら、
100均でもいいかな~と、
個人的には気軽に楽しんでいます。
もちろん、
他の五感も刺激できれば効果はさらに高まります。
僕は辛いことがあると、すぐ山にこもります。
ヒノキやスギの香り、
沢のせせらぎ、ヒグラシの声。
涼しい森の風、頂上の風景。
一人で作る最高のキャンプ飯。
五感をフル動員して自分を癒しまくります。
「出かける時間がない!」
という多忙なときでも、
かおりはカンタンに楽しめるもの。
入浴剤、柔軟剤、香水、
アロマオイルにお香、
和室のタタミや飲み物でも。
柔軟剤や香水、カフェイン飲料は
使い過ぎには要注意。
特にHSPはカフェインで
血糖値が下がり過ぎたり、
眠れなくなったりします。
他のセラピーとは違い、
五感の変え方は人それぞれのやり方、
ここちよい種類が違います。
ぜひ肩の力を抜いて、
楽しみながら自分にぴったりの香りを
探してみてくださいね。
五感の変化で自分を知ると、
自分を愛する方向へ心が動き始めます。
詳しくは「自分を愛する具体的な方法」として、
動画にもしていますので、
よければご覧ください。