愛着障がいかも?と思われたかた、
こんな出来事があったのではないでしょうか。
【愛着障がい的な行動その1】
- 人の顔色をすごく気にして疲れる
- 気疲れしやすい
- 「いらない人」にならないか不安
- 笑顔が消えるのが怖くてつい合わせてしまう
【愛着障がい的な行動その2】
- 親しくなるのが面倒で避ける
- 恋人、結婚で縛られるのがイヤ
- 仕事以外の付き合いはゴメン
上の二つは逆のタイプに見えますが、
実はどちらも愛着スタイルに影響されて
生きづらい人生になっています。
愛着スタイルとは、その人が持っている
対人関係のパターンのこと。
「助けて!」と素直に言えるかどうかが
大きくかかわっています。
愛着スタイルが安定している人
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愛着スタイルが安定している人は、
「基本的に、人は自分の味方」
という安心感をもっているので、
率直に助けを求めてます。
「なになにで困ったから、これこれを手伝ってくれる?」
「この部分について教えてもらえますか?」
という具合に、抵抗なくすんなりと
助けを求められます。
そして実際に助けてもらいやすいのです。
すると「周囲は私の味方だ!」と
安心して色んな事にチャレンジできます。
だからさらに周囲に信頼され、
自分も人への信頼を深めて、
良好な人間関係を築いていくのです。
愛着スタイルが不安定な人
![worried](https://mental-therapy.com/wp-content/uploads/2020/03/880f22f2181937c5937e1a2ea7fe4437_s.jpg)
一方で愛着スタイルが不安定な人は、
助けを求める前に、
頼って嫌な顔をされることを恐れてしまいます。
「基本的に、周囲は私の敵だ!」
と思っているからです。
だから頼み方がぎこちなかったり、
おどおどしたりすることで、
実際に相手に嫌な顔をされるような行動を
無意識で選んでしまっているのです。
「大丈夫!」が口癖で、
無理していい人を演じてしまう人。
不機嫌そうな顔をすることで
周囲の気をひこうとする人。
または、言い訳や弁解、
背景や自分の気持ちを長々としゃべり、
相手をうんざりさせる人など、
不安定な愛着スタイルにもタイプがあります。
いざ助けてもらえそうになると、
「もういいです。」と断るケースもあり、
無意識に人の好意を拒絶してしまうのです。
無意識に、というところで大事で、
愛着障がいが「悪い」とか
「無能」とかいうわけではありません。
3歳ぐらいまでの間に作られる愛着スタイルが、
不安定なままに大人になったという状態。
また、軽度の愛着障がいは
3人に1人があてはまるといわれるほど。
もしあなたが不安定な愛着スタイルを
もっていたとしても、
気づくことさえできれば、
無意識では生きづらい行動をとらなくなります。
愛着障がいを自覚したらまずやること
![](https://mental-therapy.com/wp-content/uploads/2020/07/3198919_s.jpg)
愛着障がいはアダルトチルドレンと違い、
医師の診断でわかるものです。
※アダルトチルドレンは状態であって、
愛着障がいは診断です。
ただ、軽度の愛着障がいに関しては、
アダルトチルドレンと同じく、
自覚レベルで相談に来る方が増えています。
マンガでわかるシリーズが
愛着障がいをテーマに出版されるなど、
自己啓発的な意味で取り上げられることで
身近になってきたのでしょう。
自覚を持った方にまずやってほしいことが、
自分を責めるのをやめること。
他人とうまく関われない自分を、
これ以上痛めつけないでください。
愛着障がいを抱えていると、
自分が自分であるだけで価値があるという、
自己肯定感が低い状態が当たり前になっているからです。
一方、注意が必要なのは、
HSPやアダルトチルドレンと同じく、
レッテルを貼ってしまわないこと。
「私は愛着障がいだからうまくいかない。」
「愛着相がいだからもっと気遣ってよ。」
という姿勢になってしまっては、
せっかくの自覚が逆効果になってしまいます。
自分責めをやめて、淡々と行動パターンに気づく。
これだけで、今まで「無意識」にコントロールされていた生きづらさを、
自分に「意識」で変えていくことができます。
親への怒りが湧いて出てくるときは?
![rettoukan](https://mental-therapy.com/wp-content/uploads/2020/01/d90d10706eb606b2275a6fad83785cdd_s.jpg)
愛着障がいに自覚が出始めると、
「親が愛してくれなかったから!」
と親への怒りが湧いてくることがあります。
それも無理はありません。
愛着障がいの説明のほとんどが、
親からの抱っこ、ハグが少ないから、
と説明されているからです。
「あのときお母さんが構ってくれなかった。」
「いつもお母さんが過干渉だった。」
「毒親が憎い…。」
という気持ちが自然と湧くとき、
先に吐き出し切ることは大事です。
※吐き出し方については、YouTube内で詳しく動画解説しています。
カウンセリング中でも、
なりふり構わずしっかり吐き出してもらいます。
そのあとに出始めるのが
これからは自分を変えていける、
という気づき。
さらにカウンセリングが進むと、
親も精いっぱいだったのだ、
という他者への関心や気づき。
この段階までくると、
他者に心を開けるようになり、
人付き合いがスーッと楽になっていくのです。
とはいえ一人では難しいですよね
私のブログをはじめ、YouTubeやメルマガでは、
怒りの吐き出しや不安定なこころの回復、
自己肯定感アップをテーマに、
情報発信を続けています。
カウンセリングをいきなり受けるよりも、
こうした発信でカウンセラーについて
深く知ったり、セルフケアもしたり、
なにかできることから始めてみてください。
あなたの小さな気づきから生まれた
小さな行動の変化は、
かならず人生に大きな変化をもたらします。