不安型愛着障害の「試し行動」がやめられない大人へ|原因と克服

愛着障がいのなかでも不安が大きい人に見られる、

試し行為と呼ばれる行動。

 

愛されたい相手、友人や恋人、親などに対して

あえて嫌がられる行為をして、

自分に注目が向くかどうかを試します。

 

たとえば、

・LINEを無視してヤキモキさせる

・不幸自慢を好んでする

・(恋人に)別れ話をにおわせる

などがあります。

 

試し行為をする本人に自覚がある場合、

自己嫌悪がとまらなくなって不安になり、

もっと相手を試したくなる悪循環に陥ることも。

 

この記事では、不安型愛着障害やアダルトチルドレンの人に

見られがちな、大人の試し行動の原因と、

やめたいのにやめられないときの克服プロセスをお伝えします。

 

試し行動のあとの自己嫌悪を癒す:あなたが悪いわけじゃない

love

試し行動をせざるを得ないほど追い込まれていることに

まずは気づいてください。

 

開き直れと言っているのではありません。

 

そんな環境の中、

今の年齢まで頑張って生きてきた自分が、

とても強い人だということをわかってほしいのです。

 

私のカウンセリングで多いケースが、

試し行動をする自分を「うざい」と傷つく人達。

 

愛されているかが不安でたまらなくなり、

一人でいる時間が苦痛で仕方がない。

 

でも、誰も助けてくれないと思うと

たまらなくなってしまい、

ついLINEの既読をつけずに放置したり、

わざとそっけない返事をしたりしてしまう。

 

相手が心配するどころか、

放っておかれたりすれば、

頭に血が上ってキレ倒してしまうことも。

 

相手に悪いとわかっていても繰り返し、

自分も傷ついて、いつでも孤立感があり、

生きづらさは相当なものだったはず。

 

そしてこの生きづらさは、

あなたの性格ではなく、生まれ育った環境で作られた

無意識の行動パターンなのです。

 

つまり、あなたが悪いわけじゃありません。

 

まずはその環境をサバイバルしてきた自分に気づき、

自信を取り戻してください。

 

その強さは、いずれ多くの人を救えます。

 

嫌われる不安があるのに

愛され方がわからない状況で育った。

 

この葛藤を誰かにわかってもらえないことには、

試し行動の繰り返しは収まりません。

 

なぜ大人になっても試し行動を繰り返すのか

試し行動を起こすモチベーションになるのが、

強い見捨てられ不安や嫌われ不安です。

 

人と繋がっている安心感と愛情に飢えているため、

身近な家族や恋人、友人で不安を満たそうとします。

 

ただ、愛情の確認方法がわからず、

支配や服従を手段にしてしまい、

試し行動へと繋がってしまうのです。

 

LINEを無視したら心配してくれた。

他の人と仲良くしたら焼きもちを焼いてくれた。

 

こうしたことで愛情確認をするため、

繰り返すと相手を傷つけ、いら立たせます。

 

にもかかわらず不安が強すぎてしまい、

相手の痛みまで考える余裕がなく、

思った行動を相手がとれないと逆ギレ。

 

怒りを使って相手を支配しようとするのです。

 

ただし、見捨てられてしまうことだけは避けたいので、

相手が遠ざかる気配を感じると、

自分から別れを切り出して傷つくことを防ぎます。

 

こうして自己嫌悪と孤立がセットになって、

だれも信頼できない悪循環に陥るケースが多いです。

 

試し行動をやめたいときに:自分にとっての安心感を作る

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試し行動が無意識であり、

性格ではなく環境が原因だったことがわかると、

多くの相談者さんは、少し自信を取り戻します。

 

「自分がうざいやつじゃなかった。」

と思えることで、少し笑顔が出始めるのです。

 

ここがチャンス。

 

その元気を使って、

「自分にとって」安心できる場所を

探し出すようにアドバイスしていきます。

 

自分が好きなことを思い出す

そのために大事なのは、

自分が好きなことを思い出すこと。

 

不安ばかりに集中していると、

自分が何に打ち込める人だったのかを

忘れているケースが非常に多いのです。

 

家の中でよくいるスペースにおいてあるもの、

お気に入りのペンケース、

クッションの質感や香りのするものなど、

無意識に近くに置いているものを聞き出します。

 

人は気に入っているものを、

自覚せずにおいておきたがるからです。

 

他にも、気さくに友人と話すときの話題はなにか、

よく目が行くCM、電車の広告、風景など、

あらゆる角度から「好き」をあぶりだします。

 

人より先に、安心できる「場所」を探す

好きなことをとっかかりに、

安心感をもてる「場所」を探すことで、

新しい場所へのつながりを感じるのです。

 

いきなり人と繋がろうとすると、

また失敗して落ち込むことが多いため、

ファーストステップとして場所を見つけます。

 

カフェ、遊歩道、商店街、習い事。

ネット上ならSNS、ブログなど。

 

私なんかが思いもつかなかった発想で、

相談者さんそれぞれのお気に入りを見つけると、

自分から行動をして安心感を得て、

人間関係が変わっていく様を何度も目撃しています。

 

大切なことは粘り強く探す、作るということの意識。

 

誰かに安心感を求めるよりも、

自分で探しに行く姿勢が、

不安な時間を少しずつ減らしてくれるのです。

 

ここまで読んで、

「安心できる場所を探すといっても、
不安でいっぱいのときは、それどころじゃない」

と思われたかもしれません。

 

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「嫌われたくない」と相手を試してしまうあなたが、
試さなくても安心できる時間を、少しずつ増やしていける。
そのきっかけになりますように。

試し行動の背景にある不安型愛着障害

愛着障がいを抱える人の場合、

0~3歳ぐらいまでの間、

泣いてもお母さんが抱きしめてくれなかったり、

大げさにわめいたときだけ助けてくれたりすると、

大人になっても不安感を持ち続けます。

 

大げさに泣く、という代わりに試し行動をし、

抱きしめてくれる代替行為を求めるのです。

 

この状態については、

不安型愛着障害の治し方|見捨てられる不安や恐怖は無理もない理由

で詳しく解説していますので、

興味のある方はご覧くださいね。

※不安だけでなく、近づかれると逃げたくなる気持ちもある方は、恐れ回避型の記事もご覧ください。

 

機能不全家族の連鎖の可能性も

3歳から10歳ぐらいまでの間に、

家族から学んだ行動パターンを背負う

アダルトチルドレンという状態があります。

 

適切な愛情をもらえない機能不全家族のもとで育ち、

試し行動をしないと生き残れない、と学習した人は、

大人になっても同じことを繰り返します。

 

試し行動の克服について動画でも解説

辛い試し行動の繰り返しについては、

私のカウンセリングでの経験を動画にしています。

あわせてご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

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心理カウンセラー 外では「しっかり者」「いい人」でいられるのに、内側はずっとしんどい。そんな方が、自分で自分を守れるようになることを目指してカウンセリングをしています。私自身も、生きづらさや愛着の課題と向き合ってきた一人です。これまでに延べ2,000回以上のカウンセリングを行ってきました。 プロフィールの詳細はこちら