傾聴と共感だけじゃない!解決策を考える手順とは?

hirameki

カウンセラーとしてセッションを重ねるほど、

傾聴と共感は入口にすぎないなーと確信します。

 

相談者さんは「今・ここ」で起きている痛みから

逃れたくて、藁をもすがる思いで予約され、

とにかく心の膿を出し切る。

 

で、一時的にスッキリされるので、

そこで終わってしまいたくもなるのですが、

それをやってはダメ!といつも心に決めています。

 

このスッキリはマッサージの気持ちよさと似ていて

対症療法にもなるし、その場は元気になるけど、

3日もすれば元通り、痛みが返ってくるのです。

 

根本的な解決をするには、

ものごとの捉え方が変わり、

最後は行動が変わることが必要。

 

その場その場で気持ちよくなるだけでは

24時間そばにいないと意味がない、

というぐらいカウンセリングに依存してしまいます。

 

そのためにはまず、

自分がどうなりたいのかという目的地を、

遠くでいいから設定する必要があるのです。

 

方向性がわかると人は強くなれる

power

自分がどれくらいの期間をかけて

どうなりたいかがハッキリしてくると、

人はぐんぐんエネルギーがわいてきます。

 

でも、カウンセリングにくる場合、

まず自分が「何が好き」なのかが

見えない、もしくはマヒしていることがほとんど。

 

普段、無意識でガマンを自分に強いて、

気づかないうちに目指したい目的地が

見えなくなってしまうのです。

 

こうなると、未来に希望が持てず、

かといって今は我慢ばかりのつまらない日々。

積み重ねてきた過去は、

振り返ると嫌な思い出ばかりが目に付いて、

こころにパワーがなくなってしまうのです。

 

このためにはまず、

目指したい未来がクリアに見えるこころまで

回復する必要があります。

 

その具体的な方法をご紹介します。

 

もしも奇跡が全部を解決してくれたら?

もしも今、奇跡が起きて、目の前の不安を

全部消してくれたら何がしたいか想像してください。

 

カウンセリングが始まったとき、

必ず最初に聞く質問です。

 

宝くじが当たったらこうしたい、

などと普段から考える人にはとても有効で

実現可能性を考えずに「好き」なことを

あぶりだしていきます。

 

田舎でスローライフを送りながら半自給自足がいい。

 

こんな願いが、都会で働くサラリーマンから

出てきた場合、自然が好きなのか、

農業をしたいのか、スローライフとは何か。

 

さらに掘り下げていきます。

 

田舎で半自給自足ということは、

本業ありきで農業をするわけですから、

スローライフとは名ばかりで、

かなり忙しくなりそうですよね。

 

それでもなお田舎に憧れさせるものは何か、

海がいいのか山がいいのか。

その人の生きる意味になりえるものを、

どんどんピックアップするのです。

 

こうして掘り下げることで、

その人の本当に望むことを、

動画で再現できるレベルまでクリアできます。

 

どうして今まで生きてこられたの?

あまりに悲惨な生い立ち、不運の連続だったとき、

奇跡を思い浮かべても何も見えない人もいます。

 

そんな人に聞くのが、

「あなたは人生を終わりにしてもおかしくないぐらい辛かったでしょうに、何がそこまで頑張らせてきたのですか?」と質問します。

 

子供のため、両親のため、友人のため。

 

その人のエネルギーのもとになったことに目を向け、

そこから好きなことを掘り下げます。

 

自分の望みが見えなくなった人でも、

誰かのために頑張ってきたことを自覚すると、

自分の力を再認識し、こころがパワーを出し始めるからです。

 

幸せを100点とすると、今は何点ですか?

イメージするのが苦手な方の場合、

今のつらさを数字で具体的に表してもらいます。

 

点数は何点でも構いません。

直感で決めてもらって大丈夫です。

 

重要なのは、あと1カ月で5点アップを目指すなら、

どんな目標を立ててみるか、ということ。

 

5点ぐらいならどうにかできそうだ、

という自信がエネルギーになります。

 

今の辛さを分析したり、心理の勉強をして

理論立てている方に使う手でもあります。

 

夢は遠くに、目標は近くに

dream

自分が目指したい遠くの目的地(夢)を決めたら、

今すぐにできる一歩は何かを定めます。

 

傾聴と共感で、こころの傷の止血が終わったら、

自分で立ち上がるヒントを考えるわけです。

 

これをするかしないかは、

カウンセリングへの依存を左右する

とても大きな違いだと思っています。

 

大事なことは、解決策のベースが

相談者さんの「好き」にあること。

 

カウンセラーが提示するのではなく、

質問を通じて解決策を教えていただく形で

私のセッションは進みます。

 

こうして自発的に出てきた夢を、

おおまかな方向性として常に定めておいて、

今日できる小さな行動を目標にする。

 

成功体験を身近に置き、

遠くの目標へのプロセスを楽しめるように

工夫していくのです。

慣れ親しんだ不幸を捨てる勇気

どんなに未来への期待を膨らませても、

いざ行動をはじめると不安がよぎってきます。

 

人の脳は変化することをとても嫌がり、

元に戻そうとする力が働くからです。

努力を必要とする幸せよりも、

慣れ親しんだ不幸のほうを

無意識で選んでしまうことから起こります。

 

ダイエットのリバウンドや依存症と同じ。

身体に悪いと頭でわかっていても、

たとえ幸せへの変化でも脳は拒否反応を起こします。

 

反動は変化の幅が大きいほど強く、

小さな変化には小さな反動しか来ません。

 

だからこそ、夢は遠くに設定しておいて、

目標は身近な小さなものにとどめておくのです。

 

そして相談者さんは、慣れ親しんだ不幸な

行動パターンを捨てる勇気を試されるのです。

 

反動による不安を受けとめ、

自信を取り戻して勇気づけをしていく、

これもセラピーや対話の繰り返しで行います。

解決策を自力で出せる人になろう

hirameki

人の脳はとても優秀で、一つの出来事に対して、

感情や思い出ををどんどん思い起こさせます。

 

連鎖的に思い出すようにできているために、

ひとつの出来事を傾聴や共感で癒したつもりになっても、

無限大にトラウマという理由をつけて認識させようとしてきます。

 

それだけ、慣れ親しんだ不幸に戻る力は強いのです。

 

傾聴や共感で癒し、また思い出し、

またまた癒す作業を続けていては、

いつまでたっても行動が変わりません。

 

行動が変わらないと環境が変わらず、

環境が変わらないと感情が変わりません。

 

いざとなったら自力で癒せる、

解決策は自分の中にある。

 

ご紹介したステップを何度もクリアし、

自信をつけることで、

こころはグングン自立へと向かいます。

 

ベースを自分の「好き」に設定して、

大きく遠く夢を設定し、

小さく近く目標を決める。

 

この繰り返しで癒しだけに終わらない、

本当の自立を目指してほしいと思います。

 

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