アダルトチルドレンに共依存者が多い理由

shibari

アダルトチルドレンに多い「共依存」とは

誰かに必要とされないと生きられない

という強烈に不安な状態。

 

たとえ理不尽な仕打ちをうけても

必要としてくれる人になら

喜んで貢献してしまうのです。

 

そのかわり、尽くした相手には

自分に対する感謝や愛を求めて

徹底的に支配したがります。

 

だから他の人に関心が向いた日には、

居ても立っても居られなくなるのです。

 

親子関係、恋人関係、夫婦関係に

よくある状態ですね。

 

やがて相手も自発性がなくなり

お互いに不安で離れられない

ガンジガラメの状態に。

 

この共依存がなぜ生まれるのか、

今回はその理由をお話をします。

 

受け容れてもらう機会がなかった

子どもの頃に両親から

ありのままの自分を受け入れてもらう機会が

少ない場合、共依存になりやすくなります。

 

虐待を受けているような場合はもちろん、

いわゆる教育ママのように

価値観を押し付けられてしまうときも

含まれます。

 

親の期待、機嫌にそぐわない自分は

愛されないという実感

毎日感じてしまうのです。

 

ありのままをたくさん愛されると

自己肯定感が育ち

自分は存在していいと思えます。

 

そうすることで、

安心して他のことにチャレンジし、

人間関係も能力もどんどん豊かになる。

 

これが理想の「成長」なのです。

 

この逆が共依存状態で

「ありのままの自分に価値がない」と

毎日刷り込まれてしまいます。

 

すると新しいことはすべて不安、

自分の意見に自信が持てず、

行動のすべてが他人からどう思われるかを

基準にしてしまうのです。

自己肯定感の低い自分を直視できない

共依存にある人は

自己肯定感の低い自分を直視できません。

 

ありのままの自分を無価値

思っているので

その現実をごまかし続けてしまうのです。

 

 

でも、人間の心は空白ではいられないもの。

 

 

ごまかしによって生まれた

心の空白を他人から承認されることで

満たそうと必死になります。

 

極端な例では、

暴力をふるう恋人とも、

別れる寂しさが不安で

別れられないということもあります。

 

いくら理不尽でも、

自分の空白を埋めてくれる

相手に尽くし続けてしまうのです。

 

共依存にとって頼ってくれる相手は

自分が生きる意味だから。

 

ところで、

一見、相手に尽くし続ける共依存者は

弱々しい人に見えますよね。

 

 

でも実は、自分を頼らないと

生きていけないという状態を望んでいます。

 

強力な支配欲です。

 

 

いわゆる過干渉の親、毒親というのは

親が子供を共依存的に支配する一面も

多くあります。

 

 

身の回りの世話からプライベートまで

細かく干渉し続けることで

子どもが自分の考えを

もてなくなるという状態です。

 

 

この状態のまま大人になると、

社会に出て仕事や人間関係に適応できず

非常に生きづらい人生になってしまいます。

 

 

さらに、常に自然体の自分を

恥ずかしいと思っているので

他の人から批判されることを

極端に怖がります。

 

 

だから共依存は周囲から丸わかりでも

本人は隠そうと必死になり

貢献と秘密にエネルギーを使って

心身ともにボロボロになっていくのです。

日本人には都合が良い共依存

日本人の家庭の良妻賢母は

この共依存的な生き方にピッタリです。

 

なので「うちの母親は共依存だ。

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

一言でいえば、

そういう「お国柄」だからです。

 

女性向けの歌、雑誌、ドラマなどを見ても、

弱々しい女性が正義で

自己主張の強い女性はイジワルに

描かれることの多いこと。

 

アダルトチルドレンや共依存という言葉は

もともとアメリカ発信のもので

自立心の強い女性がいて当たり前の

お国柄から生まれてきました。

 

日本にとっては、

女性が自立して主張することが

あまりよしとされない空気が長くあったため、

共依存に対しては無批判過ぎたと

言われています。

(参考:斎藤学 『アダルト・チルドレンと家族』)

 

今からでも自己肯定感は高まります

子どもの頃の環境が原因で

自己肯定感が低くなったとしても

大人になってからでも高めることはできます。

 

共依存的な考えをしがちであることに

まずは気づくだけでも違うのです。

 

具体的な方法はこの記事で書いています。

自己肯定感を上げる抱きしめセラピー

 

他人に尽くす共依存は、

「なぜいけないのか?」

と思う人も多いのですが、

 

自己肯定感が高いもの同士で

対等に自由に愛しうことと、

自分の心の虚しさを他人で埋めるのは

天と地の差があるのです。

 

共依存と仲良しとの違いは

この記事で書いています。

 

離れたいけど離れるのが怖い、

もしくは見捨てられ不安が強いと

感じる方は、

カウンセリングや自助団体の支援も

検討してみてくださいね。

 

カウンセリングのご案内はコチラ。