「怒りっぽくて些細なことにもイライラします。」
こんなお悩みをいただきます。
特にカウンセリングが始まって
数週間以内に
相談者さんから受けることが多いのです。
そのときに私がいうのは、
「素晴らしい!」
と誉める言葉。
なぜ怒りが素晴らしいのか。
実は怒りっぽくなるのは、
ガマンが解消されて
ホンネが出やすくなるサインだからです。
でも怒りは出さないほうがいいでしょ?
と思われる方は、
最後まで読んでいただければ
怒りが快方のサインということがわかります。
怒りはガマンのフタの一番上にある
ホンネが眠っている潜在意識では
怒り、哀しみ、喜び、楽しみという順番で
理性がフタをしています。
小さい子が泣いていたら
「いつまでも泣いてるんじゃない!」
と叱られますし、
怒って暴れだせば真っ先に
親はとめにいきますよね。
こうして怒りは我慢するもの、
哀しみは見せてはいけないもの、
と大人になっても
潜在意識にきつくフタをしています。
その怒りがでやすいということは、
潜在意識のフタが外れかけている証拠。
ホンネが意識できるレベルまで
湧き上がっているサインなので
むしろ歓迎すべきことなのです。
とはいえ、
怒りばかりでていては
問題行動になってしまいますよね。
そこをどうクリアするかを
次で解説します。
新鮮な怒りなら質が良い
怒りはためこまれたものがでると、
年月とともに腐ってしまっていて、
表に出たときには質の悪いものになっています。
たとえばあなたが仕事で
小さなミスをしたとき
「またこのミスをしたの?」
「だいたいあなたはこの前も…」
と過去の失敗まで指摘され始めたとき。
いわゆる、ネチネチ系の怒りですね。
「今」のミスに対して
「過去」のあなたへ
質の悪い怒りが向けられている例です。
この場合に質の良い怒りとは
ミスそのものだけに怒りを向けること。
環境が悪かったのか、
指導が悪かったのか、
あなたの不注意だったのか。
こうした建設的な怒りが新鮮な怒りといえます。
これは有害どころか行動改善につながる
役に立つものと言えるでしょう。
怒りを新鮮にするには
溜め込まずにすぐに相手に伝えることが大切。
溜め込んだ怒りは
関係のない出来事がきっかけで
さかのぼって表れて
ネチネチとした質の悪い怒りに変わるのです。
怒りが出てきた先に本当の喜びがある
怒りっぽい期間はいつまでも続きません。
次第に哀しみ、喜び、楽しみが顔を出し始めます。
この状態になると、相談者さんが
完全に快方に向かったのを実感できます。
情緒が安定し始め、
ありのままの自分で人と接する機会が多くなります。
すると自然と周囲の反応もよくなり、
さらにあなたも過ごしやすくなる
という良い循環が生まれるのです。
怒りっぽいのは快方に向かっているサイン
怒りっぽくなったのは
ためこんだ悪感情が出始めているサイン。
このサイン逃さず、
かつ受け入れてあげることが大切です。
怒りを受け止めてあげる方法は
この記事に詳しく書きました。
怒りっぽいと感じる時には
新鮮なうちに「出来事」に対して
怒ることを意識するだけで
悪感情に苦しむ時間は確実に減ります。
そうして
自分のホンネを上手に使える
素敵なあなたに周囲も明るくなることでしょう。