ワガママと自分らしさの大きな違い

ワガママな人と言われる人は実は、

自分の本音を出せないからワガママという

ちょっと矛盾した状態にいます。

 

「意味がわからん!」

と思いますよね。

 

この意味を知ることが、

自分らしく生きる絶対条件になるので、

丁寧に解説していきます。

 

ワガママな人は常に「代理満足」

ワガママな人がなぜ悪く言われるか。

これは永遠に満たされないもの

周囲に求め続けているからです。

 

わかりにくいので、たとえで説明しますね。

 

付き合っている人に対して

「なんで既読をつけてLINEを返してくれないの?」

と怒りが出たとします。

 

さて、この方はLINEの返事があれば満足なのでしょうか。

 

違いますよね。

 

首尾よくLINEのやりとりができても、また次の不満がでてきてしまうでしょう。

つまりLINEの返事がくるという満足は、本当にほしいものの代理満足に過ぎないのです。

 

この方が欲しいものは「恋人からの確かな愛情」。

もっといえば、愛されているという証明がほしいのです。

 

でも、これは永遠に手に入りません。

なぜか。

 

愛されているという実感は

自分で自分を愛することでしか得られないからです。

 

※この話の詳細は別の記事に譲ります。

 

人間は毎日、毎分、毎秒、変化を続けており、

永遠に同じ状態ではありません。

 

愛情も同じ。

そのとき愛されていたとしても、

その先は誰にもわからないです。

 

にもかかわらず、

ずっと他人に愛を求め続けてしまう。

 

だから満たされても満たされても

量が足りない気がして求める。

 

この状態が「ワガママ」の正体なのです。

 

自分の好き勝手をしているイメージですが、

実はまったく好きなことをしていない

という矛盾があるのがポイントです。

自分らしい人はホンネを行動にできる

自分の好きなことをしていると、

ワガママな人と思いきや…。

 

実はホンネどおりに動いている人は

ワガママどころか魅力的な人となり、

自分の好きな人間関係を引き寄せます。

 

これはどこに差があるか。

 

自分の本音を意識できるかどうかです。

 

満たされない思いを抱えている人は

本当に自分がしたいこと、

したくないことの区別がついていません。

 

だから満たされない思いを周囲に求め、

次々と要求を増やしてしまいます。

 

一方で自分らしく生きる人は

やりたいことと行動が一致しているので

いつも自分で自分を満たし、

他者に求めることがありません。

 

むしろ、十分に満たされた余りを、

愛情や友情という形で周囲に分け与えているのです。

 

本音の目標に向けての一歩を決める

本音をわかっているというのは、

自分のことだけれど難しいです。

 

空気を読んだり、ガマンしやすい性格だったり。

 

人生経験のなかで少しずつ

本音を抑え込むことがあるので、

意外と自分ではわからないもの。

 

カウンセリングの現場では

こういうときには

遠くて大きな目標を決めてもらいます。

 

お金とか、周囲の目とか、

そういうのを一切外して

「もしも何も制限がなかったらどんな生活が理想?」

というイメージをしてもらうのです。

 

それがたとえば、

海外で仕事をしていてフリーランスで…

という夢がでてきたとしたら。

 

この夢に向かって

今すぐできる一歩を踏み出してもらいます。

 

胸がフワっと湧くような夢に対して、

実現した日の自分を演じてもらうのです。

 

ポイントは100%できる行動を選ぶこと。

 

海外で朝起きたとき、

何を考えている?どう過ごしている?

コーヒー?紅茶?何を食べている?

 

こうして出てきた想像の中で、

ひとつでいいので真似をしてみます。

 

「そんなことに意味があるの?」

と思われますよね。

 

でもね、あるのです。

 

人間の無意識は知らないうちに

大きく膨らんでその人の行動を変えます。

 

今のあなたの性格、経歴もすべて、

ほんの小さな変化が年月とともに

膨らんだ結果なのです。

 

ただ、朝の紅茶をコーヒーに変えた。

茶葉を200円高いものに変えた。

 

こんな小さな変化が、

200円高いものを買うために何かを節約する。

 

もしくは200円分の副業を探してみる。

 

など、無意識のうちに行動を変えてくれるのです。

 

こうした微細な変化を大きく育てていくのが、

カウンセリングの役割だと僕は思っています。

ワガママの本来の意味は「我が、まま」

精神科医の泉谷閑示さんによると、

ワガママの意味を「我が、まま」、

あるがままの自然な状態と捉えることができるそうです。

 

特別な努力を忍耐強くするよりも、

本人のこころのままに動く方が、

結果として良い人間関係、目標が手に入る。

 

本当に良い言葉だと思います。

 

今、自分をワガママだと思ってしまったり、

本音を抑えがちな方は、

ぜひ大きな目標から小さな行動を生み出し、

新しい一歩を踏み出してみてくださいね。

 

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