アダルトチルドレンが本音を隠してしまう。
もしくはつかなくていい嘘をついてしまう。
こうして自分自身を生きづらくしてしまうのが
「わかっているのにやめられない。」
から辛いですよね。
なぜそうなるかというと、
幼い頃のあなたは違う自分を演じないと
生き残れないほど不安だったから。
その不安も無意識で抱えていて
自分でも知らないうちに
違う自分を演じてしまうのです。
でも大丈夫。
自分が家族内でどんな役割を演じたから
今生きづらくなっているか。
これをちゃんと知るだけで
これからは自分の行動に気づくことができます。
行動に気づくことができれば
自然に「変わりたい」と意識できるようになり
あなたの行動は変わっていくのです。
そこで今回はアダルトチルドレンが
家庭で演じやすいタイプを6つご紹介します。
目次
典型的な良い子を演じる「ヒーロー」
勉強熱心、スポーツが優秀など、
両親の不仲や家庭内のしらけムードを
吹き飛ばす、ヒーロー的な存在です。
自分の力でお父さんやお母さんが
笑顔になってくれると思うと
ますます頑張ってしまいます。
一見良い子で悪いところはなさそうですが、
あくまで両親のために頑張っている、
しかもそれに無自覚なのが特徴です。
一家のダメな部分を背負う「スケープゴート」
イジメっ子、不良少年少女など、
一家のダメな部分を背負うのがスケープゴート。
この子さえいなければ家庭は平和だ、
と両親が思うことで、
両親の不仲が解消することも。
こうして自分がオトリになることで
本当の家庭崩壊を防ぐ役割をしています。
傷つかないためにいないふり「ロスト・ワン」
傷つけられる家族を見ないように、
その場から立ち去ります。
幼い頃は、一緒にいたかと思えば
誰も気づかないうちに一人になっている。
いなくなったことに
家族は気づいていないような子供です。
中学生ぐらいからは、
部活動や仲間とのおしゃべりを理由にして、家に帰らない。
帰ってもいないフリを上手にこなすのが特徴です。
お母さんの愚痴聞き役「プラケーター」
聞こえよがしに嘆いたり、
見るからに元気がなさそうな溜息をつく母親。
そこに「大丈夫?」と声をかけて、
延々と愚痴を聞いてあげる優しい子がプラケーターです。
末っ子に多いのが特徴で
親からの期待に寄り添い続けます。
一家の大黒柱を演じる「イネイブラー」
長女がお母さん代わりになったり、
息子が夫代わりになったり。
家のためにとにかく
よく働く子がイネイブラーです。
最悪の場合は、
娘が妻役として立ち振る舞うことで
父親から性的虐待を受けるケースもあります。
また、母親が息子と夫婦関係のように
離れられない、依存的にものなることも。
【分類についての参考図書】
斎藤学 著『アダルト・チルドレンと家族』
アダルトチルドレンの役割に
これといった決まりはありません。
ただ、すべてに共通しているのは、
自分の気持ちよりも両親の顔色、機嫌などを優先していることです。
非行に走るスケープゴートですら、
無意識のうちに両親の注目を自分にそらすことで、
夫婦間の不仲を防いだり団結を促したりしています。
気づくことがアダルトチルドレン改善のカギ
自覚がなく役割を演じているので
潜在意識にはアダルトチルドレンとしての
行動が強く根付いています。
家庭内はそれでよかったとしても
社会にでると対人関係で
生きづらさを感じてしまうのです。
本音が言いだせない、仕事が続かない、
話しかけるだけでも罪悪感がある
など健全な人間関係を築きにくいからです。
大切なのは、自分がどんな役割を
しがちなのか「気づく」こと。
気づくことができれば
自分をありのまま受け入れる準備ができます。
そうすると、自己肯定感が上がり始め
「自分の本音を言ってもいいんだ。」
と少しずつ行動が変わります。
その結果、人生が変わり始めるのです。
ただ、あまりにもアダルトチルドレンの要素が
強く影響しているときには、
カウンセラーや自助団体などを
頼ることも忘れないでください。
あなたのせいじゃない、
子ども時代の苦しみを
ずっと抱え続けていることはありません。
喜んで手助けしてくれる人がたくさんいます。
私のカウンセリングにも、
アダルトチルドレンの悩みの方は
いらっしゃいますので、
お試しカウンセリングのご案内もよければご覧下さい。
今回の記事のように子供の頃に役割を演じた子供は、
自己肯定感の低い「共依存」という状態に陥りがちです。
共依存についてはこの記事で詳しく書いています。
よければ気づきの役に立ててくださいね。