アダルトチルドレンのなかでも
あまり問題視されないタイプのピエロ。
※もっと広い道化師という意味で「クラウン」と呼ぶこともあります。
盛り上げ役で人当たりが良く
「あの人は悩みなんてなさそう。」
という周囲に評価どおりに動いてしまうため、
自分が悩んでいると思えないことが多いのです。
仲間に囲まれて明るい自分が
悩みがあるわけないはずなのに
なぜか生きづらい。
誰かと一緒にいても、
楽しめずに孤独感がある。
自虐ネタで盛り上げているうちに
虚しさを感じる。
人と会うのが面倒になってくる。
LINEや連絡先を削除したり
引っ越しを繰り返したりする。
相談者の方を見ていると、
こうした問題が出始めてから
生きづらさと向き合うケースが
多いように感じます。
さて、一見すると
カウンセリングとは無縁なピエロタイプは
どう克服していくと良いか。
今回は「例外探し」という
セラピーを紹介しながらお伝えします。
もともとエネルギーが強いタイプなので
短期間で元気にあるケースが多いですので、
ぜひ参考にしてください。
ピエロの克服のカギはイイコト探し
ピエロの克服には
気づけていないリラックスしている時間に
気づくことが最初の一歩です。
無理におどけなくてよい人や、
一人でいる時間の心地よさなど
相談者にとって心地よい時間を
一緒に探していきます。
たとえば職場で気を遣うなら、
給湯室でコーヒーを飲んでいる
トイレの個室で一息ついている
外回りで一人の時は気楽
という具合に、
一日のうちで緊張が解ける時間に
目を向けていくのです。
今まで無意識だったこの時間を
しっかりと味わってみたり、
良い部分に意識を集中させてもらいます。
すると他にも同じような時間を
取れないかを考えるようになり
無理をする時間を
そぎ落とすことができるのです。
盛り上げているときのピエロの気持ち
皆を盛り上げたい気持ちの裏には
険悪な雰囲気は私の命に関わる
というぐらいの強力な恐怖があります。
家族の機嫌がよくなれば、
家庭が平和になると信じて、
自分の命を守っていたのです。
もちろん根っこには
皆に笑っていてほしいという
優しい願いがあります。
なので優しい気持ちが強く、
無理にでも恐怖を笑顔に変えられる
エネルギッシュな人ほど
ピエロの役割を担っています。
この恐怖を大人になった今でも
もち続けているために
盛り上げ役になってしまうのです。
一方で恐怖心をバレることを警戒し、
込み入った話題はお茶目でごまかすため、
こころを開ける人が少ないのも特徴。
笑顔の裏でいつでも緊張していて
こころが休まる暇がありません。
恐怖は命の危機から逃げたい衝動を
強く持ってくるため、
ピエロに盛り上げ役を
やめるようにケアするのは酷です。
だからこそ、
あえて心地よい環境を増やすことで
緊張する時間を減らします。
もともと前向きなエネルギーが強いので
いらない緊張をほぐすだけで
勝手に元気になるケースが多いのです。
恐怖を受け入れる準備が必要
ピエロ型のアダルトチルドレンは
幼い頃、家庭内のギスギスを感じ取り、
おどけて笑わせることで
和ませてきた経緯があります。
兄弟姉妹が両親と仲が悪かったり
両親がケンカばかりしていたり、
そんな雰囲気を敏感に察知して
笑いに変えたがるとても優しいタイプです。
皆に笑っていてほしい、
という想いがとても強いので、
家族を抜け出した人間関係でも
周囲のギスギス感を解消しようと奮闘します。
家族のような小さな団体ではうまくいっても
学校や社会で同じことをしたら
とても一人の力では追いつきません。
その結果、
無力感や怒りを心にためこみ、
その感情すらも笑いに変えようとするため
他のアダルトチルドレンよりも
エネルギーの消耗がひどくなります。
本当は怖がりたい、逃げたいのに
無理に戦いに行くような
前後に引っ張られる綱引き状態です。
そのため、
大人になった今、
命を守るための「恐怖」は
「必要ない!」とに気づくと
無理に笑いを取ることが減ります。
カウンセリング中の雑談で
気づくこともありますし、
自分を見つめなおすうちに
「気遣いがバカらしくなった。」
と笑いながら克服する方もいます。
いずれにしても、
恐怖を笑いに変えずに向き合う時間が
ピエロには必要なのです。
恐怖を手放すと一気に花開く
ピエロ型の相談者が恐怖を手放すと
人を楽しませていたエネルギーが
自分に向き始めます。
「自分が楽しいならそれでいい!」
と振り切った瞬間、
今まで後ろ向きに使っていた気持ちで
思いっきり人生を楽しみ始めるのです。
周囲を気にしてやめていた趣味を
はじめてみたり、
同じ趣味を持つ仲間と親密になれるのは
恐怖を手放しはじめた証拠。
上手に人生を「こなす」よりも
自分の人生を「楽しむ」ことに
シフトチェンジしていきます。
カウンセリングをしていて感じるのは
ピエロ型の人だと判断したとき、
あまり過去に目を向けなように
ケアを進めています。
今ここにある恐怖を手放すだけで
十分に元気になれるのに、
わざわざキリのない原因探しをしても
逆効果になると思うからです。
それよりも一緒にリラックス時間を探し
恐怖と向き合う準備を進め、
一気に元気になっていく姿は
他のタイプにはない
ポテンシャルでいっぱいです。
一番の課題は恐怖との向き合い
ピエロの一番の課題は恐怖と向き合って
今は必要がないと自覚すること。
ただ、命の危機を避けてきた
大事な感情でもあるので、
頭で理解できても
こころから手放すのが難しいのです。
無理なく恐怖と向き合いながら
未来の楽しみも膨らませる。
この方法は無料のメールレッスンで
お伝えしているので、
興味のある方は
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動画でも収録しましたので、
よければご覧くださいね。
カウンセラーと共同作業で
一気に元気を取り戻したい方は、
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過去ばかりを堀り返すことなく、
一緒に未来を膨らませていきましょう。