アダルトチルドレンが親子で連鎖していく理由

「アダルトチルドレンかもしれないので、子育てに自信が持てません。」

「恋愛や結婚に向いていないでは?」

「自分の子どもなのに、興味が持てないんです。」

 

こういったお悩みをいただきます。

 

アダルトチルドレンは世代間で

連鎖すると言われていて

本人もそれを信じるために

恋愛~結婚~子育てに自信がもてないのです。

 

※女性に多そうな相談に見えて、実は男性からも同じぐらい相談を受ける内容です。

 

大丈夫。

アダルトチルドレンの連鎖は

あなたの代で断ち切れます。

 

そのためにも、

連鎖が起きてしまう理由を知って

そこから克服に向かったら良いのです。

 

ということで、

なぜアダルトチルドレンは

連鎖していくのかをお伝えしますね。

 

これからの生き方をカチっと決める

ヒントになりますので、

ぜひ最後までお読みください。

 

同じ場面を克服したい心理

アダルトチルドレンとして機能不全(適切に愛されない、養育されない)環境に育ったとき、それがたとえ嫌なものでも無意識に繰り返そうとします。

 

親にされて嫌だったことを

「我が子にはしないぞ!」

と決めているのに、

無意識に同じことをしてしまう。

 

これは、人の無意識の中で

自分が嫌だった環境を再現して

「今度こそはうまく対処する!」

というコントロール欲があるからです。

 

もちろん、本人は無意識なので

再現した後に後悔します。

 

その後悔が本心を強く抑えつけて

また無意識から再現を強く繰り返す。

 

こんな悪循環になっているのです。

 

心の奥の方では

「あの場面をリベンジしたい!」

という意欲が湧いているため、

 

少しでも似た環境になると

過敏に反応して

気持ちが高ぶってしまいます。

 

子どもが泣くと無性にイライラする。

言うことを聞かないと叩きたくなる。

 

自分でもそこまで怒るつもりがないのに

激情してしまうのには、

この再現欲があるからです。

 

心にフタをした理由

再現したい気持ちを残したまま、

発散することなく心にフタをしているのはなぜでしょうか。

 

友人ができる年になれば、

親への愚痴をこぼしながら

育つのは自然なことのはずです。

 

実は人の心には

「たとえ嫌な感情でも慣れているものに

安定していたい。」

という気持ちがあります。

 

この安定の気持ちで、

「傷ついていたらやってられない。」

というフタをしてしまい、

不安定・不快な気持ちのまま

過ごし続けてしまうのです。

 

生まれたての自然の状態では

人は勝手に幸せな気持ちになるように

できているのですが、

家庭環境でひとたび安定が壊れると

壊れた環境で安定してしまう。

 

この安定を保とうとして

心にフタをしてしまうのです。

 

だから、自分の再現を反省しても

克服しようとする感情にもフタをして

また同じことを繰り返してしまいます。

 

再現欲と安定欲。

この二つでアダルトチルドレンの

世代間連鎖は起こってしまうのです。

こころのフタを外して感情を受けとめる

アダルトチルドレンの

世代間連鎖を防ぐには

ご自身の心のフタを外して

気持ちを完了させる必要があります。

 

気持ちの完了とは、「何がどう辛いか、本当はどうしたかったのに、どういう結果になって、そのときどう思っていたのか」というフタをした気持ちを「味わい尽くす」ことを言います。

 

気持ちを完了しない限り

何度でも思い出し、

何度でも悪感情がわきます。

 

すると、何度でもリベンジしようと

再現行動を繰り返します。

 

この悪循環は上で言ったとおりです。

 

一方で悪感情を味わい尽くすと、

その瞬間は痛みを伴います。

 

が、その後、スーっと

「気が済んだ」という状態になり

嫌な場面や感情が浮かんでも、

決してとらわれることがなくなります。

 

こうして自分の無意識にある

アダルトチルドレンの場面を繰り返したい気持ち(リベンジ欲)がなくなり、

あなたの人間性を最大限に活かした恋愛、結婚、子育てができるようになるのです。

 

気持ちのフタを外す具体的な方法として、

カウンセリングによる聞き取りや

セラピーによる癒し。

 

 

一人でもできることとしては

ノートへの書き出しや

感情の伝え返しなど、

やり方は心理学の研究の数だけあるのです。

 

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