hsp(ハイリーセンシティブパーソン)とは?チェックリスト付で解説

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)とは、

刺激にとても敏感

受け取った刺激で

神経が高ぶりやすい人

のことをいいます。

(出典『ささいなことにもすぐ「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著 冨田 香里 訳)

 

といっても、わかりにくいですよね。

 

たとえば、ふわっと薫る風に心がウキウキしたり、

待ち合わせをしていて人が来るのが

わかっているのに声をかけられるとビク!と驚く。

 

時計のカチカチ音が気になりだすと眠れなかったり、

行動する前に3手4手先を読む…。

 

 

こんな、愛すべき繊細さをもち、

本人はちょっとしんどい思いをする人を

HSPといいます。

 

でもこれでは、さすがにザックリしているので、

HSPという考え方を提唱した、

エレイン・N・アーロン博士の

HSPチェックリストを見てみましょう。

12個以上あてはまる、もしくは数が少なくてもあてはまる度合いが強い場合、あなたはHSPの可能性が高いです。

引用元:(出典『ささいなことにもすぐ「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著 冨田 香里 訳)

  • 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気がつくほうだ
  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
  • カフェインに敏感に反応する
  • 明るい光や強いにおい、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  • 豊かな想像力を持ち、空想に耽り(ふけり) やすい
  • 騒音に悩まされやすい
  • 美術や音楽に深く心を動かされる
  • とても良心的である
  • すぐにびっくりする
  • 短時間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
  • 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調整したり、席を変えるなど)
  • 一度にたくさんのことを頼まれるのが嫌だ
  • ミスをしたり、物忘れをしないようにいつも気を付ける
  • 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  • あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
  • 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
  • 生活に変化があると混乱する
  • デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  • 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  • 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

(原文まま)

 

とても良心的で、人への気遣いできる点、

問題があるようには見えません。

 

ただ、その心の奥に、

「気を遣わないといけない。」

という焦りがある場合、

HSPは自分の心にフタをしてしまうのです。

 

五感が敏感なので、

エアコンの音や風、

周囲の視線、機嫌、雰囲気など、

目に見えないものにまで刺激を受けます。

 

そこへ良心が加わるので、

先読みできるうえに放っておけない、

自分の限界を超えても

頑張り過ぎてしまうことから、

一日の終わりにグッタリしてしまうのです。

 

「強い=良い」で生きるのがツライ

心が強くてコミュニケーションがとれて

考え込むよりもスピード重視で

明るい性格が好まれる。

 

こんな風に幼い頃から刷り込まれて

本心とは別の自分を演じてしまう。

 

これがHSPの生きづらさの素です。

 

本当はいろんなことを感じ、

自分で考えて味わう力があるのに

「いちいち立ち止まっていられない!」

と自分を厳しく律してしまいます。

 

その結果、30代あたりから

社会への不適応を起こすことが多いです。

 

これは仕事や子育てという

人生のステージ変化もありますが、

それ以上に心が抑えられ過ぎて

パワーを出してくれなくなった状態。

 

つまり、心が拗ねてしまって

言うことを聞かなくなっているのです。

 

繊細な感性を受けとめること

繊細な感性を味わい、

無理に活かそうとせずにただ受け止める。

 

まずはこころを刺激から守ることが

HSPを救う第一歩です。

 

繊細で敏感であることが、

マイナスでもプラスでもなく、

ただそこにある特性。

 

こう捉えなおすことができた途端、

HSPは自然とやりたい方向へ動く

力を持っています。

 

もともと周囲のニーズを察知する力が強く、

仕事をする力も高いため、

苦手なタイプの刺激がなければ、

大いに力を発揮できるのです。

 

例)周囲の目が苦手な人は、一人の時間が多い仕事を選ぶなど。

 

大事なことは、

「きにしすぎ!」という言葉で

自分を責めるのではなく、

「気になるよね」と自分で自分に伝え返すこと。

 

動画でこのコツについて話しているので、

ぜひ見ていってください。