アダルトチルドレンの孤独感や寂しさを解消するには…

アダルトチルドレンは孤独感寂しさを、

「感じてはいけない。」

とフタをしてしまいます。

 

意識してそうしているなら、

やめるのもカンタンなのですが、

無意識でやっているために

本人に自覚がありません。

 

親に構ってもらえなかった寂しさ、

家族という集団なのに感じる孤独感。

 

こんな感情をだしてしまうと、

良い子じゃなくなって親から見捨てられる、

という不安でいっぱいなのです。

 

この不安が極限まできたとき、

自分を隠したり完璧主義になったり、

おどけたり非行に走って注目集めたり、

いろんな行動で自分を守ろうとします。

 

その結果、大人になっても

孤独感や寂しさを溜め込んでしまい、

何をしても楽しくない、

何のために生きているかわからない、

ときには無意識の我慢が爆発してキレてしまうことも。

 

今回はアダルトチルドレン独特の

孤独感や寂しさにフォーカスをあてて、

解消方法をお伝えしますね。

 

孤独や寂しさを感じきる

孤独感や寂しさは、感じきることを

意識するだけで、

これからの生き方がガラっと変わります。

 

やり方はカンタン。

 

夜に部屋に一人でいると感じる孤独、

寂しさが襲ってきたときに、

こころのなかで「こんにちは。」と

声をかけてみてください。

 

意外な答えでしたか?

もしかしたらバカバカしく思われたかもしれませんね。

 

それでもやってみてください。

そうすると、身体のどこかに

違和感があることに気づけます。

 

感じやすい場所としては、

ノド、肩、胸、胃、お腹まわり、腰など。

 

その場所にそっと手を触れて

意識をぐーっと集中させます。

 

そこからもう一度、

「こんにちは。ちゃんと気づいているよ。」

と声をかけてみるのです。

 

こころとも身体ともいいにくい、かすかな感覚。

これが無意識で我慢してきた

あなたの寂しさや孤独感の元の姿です。

 

寂しさや孤独を生んだ最初の感情は?

寂しい、孤独感という形になる前、

何かの出来事があって、

それにショックを受けたあなたがいます。

 

たとえば、親に構ってもらえなかった気持ち。

その底には、もっと自分を見てほしかったこと、

自分をわかってもらいたかったこと、

甘えたかったこと、

一緒に遊びたかったこと。

 

何か満たされなかった、

かけひきのない愛情を求めたあなたがいます。

 

この感情が満たされずに残り続けて、

おとなになっても化けてでている。

 

わけもなく表れていると思い込んでいる

アダルトチルドレンの孤独感や寂しさは

じつは「わけがあって」あなたに

認めてもらいたがっているのです。

 

身体の感覚に意識を向けて、

声をかけることで、

いままで無視をしてきた「わけ」に

寄り添うことができます。

 

感じきった感情は警告をやめてくれる

意識を向けて寄り添われた感情は

寂しさや孤独感といった警告を

脳に送ってこなくなるのです。

 

今までのあなたは、

孤独感や寂しさをマイナスの感情として、

「ネガティブ思考はダメ!」

と感じる前に抑え込んでいたのではないでしょうか。

 

こうすると、感情は暴走を繰り返し、

何度も脳に「聴いていますか?」と

警告を送り続けます。

 

そのたびにまた抑えつける、

警告を繰り返す。

 

この反復で、繰り返されるということは

重要な情報だ!と判断して、

より一層、孤独感や寂しさを強めてしまうのです。

 

アダルトチルドレンの場合、

孤独や寂しさを隠すことが

幼い時代の生き残り戦略であるため、

抑え方もとても強くなります。

 

そのため、大人になっても無意識に、

進んで孤独や寂しさを感じるための

行動をとってしまう。

 

でも、本人は無自覚だから原因がわからない。

 

アダルトチルドレンは

こうして追い詰められてしまうのです。

 

なのでまずは、

抑え込んでいた感情を見つけ、

感じきることで終わらせる作業をします。

 

感情を差別しない

感情は、クシャミが出るのと同じ、

自然に現れる生理現象です。

 

クシャミが出るからと言って

罪悪感や抑うつ状態になる人は少ないですよね。

 

でもTPOはわきまえるのはクシャミと同じ。

 

いつでも抑えつけてしまっては、身体に悪いものが

どんどんたまっていってしまいます。

 

寂しさや孤独感などの、

いわゆる「暗い」気持ちは、

「明るい方が元気でイイ!」という

勝手な解釈で悪者されてしまいがち。

 

でも本当は、感じきることで

次の一歩を思い浮かばせてくれる、

とても創造性のある貴重な感情なのです。

 

アダルトチルドレンにとって大事なのは、

どんな感情でも差別せずに受け取ること。

 

とはいっても、我慢のし過ぎで、

こころが拗ねてしまい、

感情がわからない人が多いのです。

 

「普通」に「明るい」人でいないと、

集団から孤立してしまうのではないか、

素の自分は受け入れられないのではないか、

という怖さが無意識で働くからです。

 

そこで今回は、身体の感覚から

こころに問いかけて感情を推し量る方法を

お伝えしました。

 

あまりにも微細な感覚なので、

いきなりつかみとれなくても落ち込むことはありません。

 

くりかえし寄り添うことそのものが、

こころに安心感を与え、

少しずつ感情は見えやすくなります。

 

出始めた感情が寂しさや孤独感でも、

決して悪者にすることなく、

感じきることを意識してみてくださいね!